我が子が算数障害かもと思った時に親は何をすべきか
- 2026/03/27
「我が子は算数障害かもしれない」と感じたとき、まず親が理解しておきたいのは、算数が苦手であることと算数障害(ディスカリキュリア)は同じではないという点です。
算数障害とは、知的発達に大きな遅れがないにもかかわらず、数の概念や計算、数量理解など特定の数学的能力に著しい困難が続く状態を指します。
例えば、何度練習しても数の大小が理解しにくい、繰り上がりや繰り下がりが極端に難しい、時計やお金の計算がうまく理解できないといった特徴が見られることがあります。
こうした状態に気づいたとき、親が焦って強い練習をさせてしまうと、子どもは「自分はできない」という感覚を強め、学習意欲や自己肯定感が下がってしまうことがあります。
まず親がすべきことは、子どもを責めたり努力不足と決めつけたりしないことです。
算数障害は本人の怠けや意欲の問題ではなく、数の処理に関わる認知の特性によるものです。
「どうしてできないの?」という言葉は子どもにとって大きな心理的負担になります。
大切なのは、困っている子どもの視点に立って理解しようとする姿勢です。
次に、学校の先生に状況を共有することが重要です。
授業中の様子や他の教科との違いを確認することで、子どもの学習の特徴が見えてきます。
算数だけ極端に困難がある場合、学習障害(限局性学習症)の可能性も考えられます。
その場合は、スクールカウンセラーや教育相談機関、医療機関などに相談することで、専門的な評価を受けることができます。
知能検査や学習評価を通して、子どもの得意と苦手を客観的に把握することが支援の第一歩になります。
家庭でできる支援としては、抽象的な計算だけでなく、具体物を使った学習が有効です。
ブロックやおはじき、時計、お金などを使い、数を目で見て触れながら理解する方法は、算数障害のある子どもにとって理解を助けることがあります。
また、計算の速さを求めるよりも、理解のプロセスを大切にすることが重要です。
できた部分を認め、小さな成功体験を積み重ねることで、学習への不安を減らすことができます。
算数障害が疑われる場合、早期に気づき適切な支援につなげることが子どもの学習環境を大きく変えます。
算数の苦手さは本人の努力不足ではなく、脳の情報処理の特性による可能性があります。
親が理解者となり、学校や専門機関と連携することで、子どもは自分に合った方法で学ぶことができるようになります。
困難を早く見つけ、支援につなげることが、子どもの自信と成長を守る大切なステップになるのです。
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発達障害ラボ
車 重徳
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