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WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の全検査IQについて

  • 2023/12/07

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の全検査IQについて

皆さん、こんにちは。

発達障害ラボの車重徳です。

WISC-Ⅴ検査と

WISC-Ⅳ検査の違いについて

全検査IQ(FSIQ)を算出する際の

下位検査数が減ったということについて

過去のブログで記述したと思います。

子どもの全体的な特性を知るために

全検査IQ、

いわゆるFSIQを算出する必要があります。

WISC-Ⅳ検査までは

全検査IQ(FSIQ)を算出するのに

10個の下位検査が必要でした。

そのため検査時間は、

45分~60分くらいはかかりました。

低年齢の子どもや

発達に課題がある子どもだと

さすがに45分や60分もの間、

椅子にしっかりと座って

ずっと検査をし続けるのは

難しいと思います。

そこで、WISC-Ⅴ検査では

子どもの負担を軽減するために

下位検査を7個実施するだけで

全検査IQ(FSIQ)を算出できるようになったのです。

子どもを支援する際には

子どもの特性を把握する必要があります。

7個の下位検査で

全検査IQ(FSIQ)が算出できたとしても

7個では「指標得点」が出ないのです。

そのため子どもの特性を

把握することができないのです。

結論として、

全検査IQ(FSIQ)だけでは

7個の下位検査で算出できますが

子どもの特性を把握するのであれば

10個の下位検査を実施した方がよいでしょう。

★★

発達障害ラボ

車 重徳

自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)やグレーゾーンの子の支援やトレーニングに定評のある発達障害ラボの室長です。 知能検査「WISC-Ⅴ(ウィスク5)」の実施や既存の結果による分析・アドバイスも行っています。 また、近年増えている起立性調節障害やHSC(敏感過ぎる子ども)の対応方法などにも定評があります。