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我が子が学校でいじめを受けないために親はどのように子育てをするべきか

  • 2026/01/23

我が子が学校でいじめを受けないために親ができることは、「いじめられない強い子にする」ことではありません。

現実には、いじめは子どもの性格や努力だけで防げるものではなく、集団の力学や環境によって起こります。

その前提に立ったうえで、親が担うべき役割は「被害を最小限にし、早期に守れる子育て」を行うことです。

まず最も大切なのは、子どもが安心して本音を話せる親子関係を築くことです。

いじめは、子どもが「親に言えない」「心配をかけたくない」「怒られるかもしれない」と感じた瞬間に見えなくなります。

日常的に学校の出来事を評価せずに聞き、「そう感じたんだね」「嫌だったね」と感情を受け止める姿勢を示すことで、子どもは小さな違和感の段階でSOSを出せるようになります。

次に重要なのは、自己肯定感を「結果」ではなく「存在」そのものに結びつけて育てることです。

成績や友だちの多さで価値が決まると思っている子どもは、いじめに遭ったとき自分を責めやすくなります。

一方で、「あなたはあなたでいい」という感覚が育っている子どもは、無理に我慢せず、助けを求める力を持ちやすくなります。

また、対人関係の基本スキルを家庭で教えることも大切です。

「嫌なことは嫌と言っていい」「困ったら大人に言っていい」「その場を離れていい」といった具体的な行動レベルの選択肢を、日常会話の中で繰り返し伝えることが、いじめの長期化を防ぎます。

これは「弱さ」ではなく、自分を守るための力です。

さらに、親自身が学校と適切な距離で関わる姿勢も重要です。

学校を全面的に信頼しすぎても、敵視しすぎても、子どもは板挟みになります。

何かあったときには記録を残し、冷静に事実を整理し、感情的にならずに相談できる親の姿は、子どもにとって大きな安心材料となります。

最後に、いじめを「特別な出来事」にしないことも大切です。

「どの子にも起こり得る」「困ったときは周囲を頼っていい」という現実的な視点を伝えることで、子どもは孤立せずに済みます。

親にできる最大の予防は、完璧な防御ではなく、「何かあっても必ず守ってもらえる」という確信を子どもに与えることなのです。

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発達障害ラボ

車 重徳

《個別の案件はオンライン相談まで》

自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)やグレーゾーンの子の支援やトレーニングに定評のある発達障害ラボの室長です。 知能検査「WISC-Ⅴ(ウィスク5)」の実施や既存の結果による分析・アドバイスも行っています。 また、近年増えている起立性調節障害やHSC(敏感過ぎる子ども)の対応方法などにも定評があります。