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少子化で子どもの数は減ってきているのに通信制高校への進学者はなぜ、増え続けるのか

  • 2026/01/15

私は長年、学校現場で不登校や学習適応に悩む子どもたちを支援してきました。

日本では少子化が進み、高校生人口は減少傾向(2024年度で約310万人)なのに、通信制高校の生徒数は30万人超と過去最多を更新し、全体の約1割を占めています。

これは単なる選択の多様化ではなく、社会・心理的な要因が絡んでいます。

以下に主な理由を挙げます。

まず、不登校の増加が最大の背景です。

小中学生の不登校児童生徒数は令和5年度で約35万人と9年連続最多を更新し、コロナ禍以降のストレスや人間関係の複雑化が影響しています。

こうした子たちは全日制高校への適応が難しく、登校義務が少ない通信制を選択します。

オンライン授業の普及で「家で学べる」環境が整い、心理的ハードルが下がったのも要因です。

臨床では、いじめや発達障害(ASD、ADHD)の子が、学校の集団生活を避け通信制で安心を得るケースを多く見ます。

次に、多様な学習ニーズの対応です。

通信制は柔軟なカリキュラム(週1~5日の登校、オンライン中心)で、プロスポーツや芸能活動、仕事との両立が可能。

社会人の再学習需要も増えています。

現代の子どもたちは個性を重視し、「自分らしい学び」を求める傾向が強いです。

全日制の画一的な教育にストレスを感じ、自由度の高い通信制を選ぶ子が増えています。

また、発達特性を持つ子に個別支援が充実した学校が増えたのも魅力です。

さらに、メンタルヘルスの悪化です。

SNSの比較文化や学業プレッシャーで不安・うつが増加。学校の「行かなくてもいい」選択肢として通信制が機能します。

少子化で一人っ子が多く、親の過期待が子どもの負担を重くし、逃避的な進路選択を促します。

また、教育環境の変化も影響。

ICT活用の進展で、通信制の質が向上。

新設校が増え、アクセスしやすくなりました。

しかし、中途退学率が高い学校もあり、質の担保が課題です。

親御さんへ:通信制は悪い選択ではありませんが、子どものメンタルチェックを。

児童精神科で相談を。

早期支援で社会適応を。

発達障害ラボ

車重徳

《個別の案件はオンライン相談まで》

自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)やグレーゾーンの子の支援やトレーニングに定評のある発達障害ラボの室長です。 知能検査「WISC-Ⅴ(ウィスク5)」の実施や既存の結果による分析・アドバイスも行っています。 また、近年増えている起立性調節障害やHSC(敏感過ぎる子ども)の対応方法などにも定評があります。