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親が汚いことばで我が子を罵った結果、子どもも同じことを友だちにしてしまうケースについて

  • 2026/01/13

私は長年、現場で家族内の言葉の暴力に悩むケースを診療してきました。

最近、親が汚い言葉(例: 「クソガキ」「死ね」など)で子どもを罵る事例が増え、それを見習った子どもが友人や教師を同様に罵るようになる現象は、社会的ストレスと心理的連鎖が原因です。

以下に主な理由を挙げます。

まず、親のストレス蓄積です。

長時間労働、経済不安、共働きの増加で親の精神的余裕が失われています。

疲労が溜まると感情調整が崩れ、つい汚い言葉で子どもに八つ当たりします。

コロナ禍以降の在宅時間増加で、親子摩擦が激化し、このパターンが目立ちます。

臨床では、親のうつや不安が背景にあるケースが半数以上です。

次に、モデリング効果です。

Banduraの社会的学習理論によると、子どもは親の行動を観察・模倣します。

親が汚い言葉を使えば、「怒りを表現するのはこれでいい」と学習し、学校で再現します。

特に幼少期の刷り込みが強く、言葉の暴力が習慣化します。

結果、子どもの衝動制御が未熟になり、加害者化する悪循環が生まれます。

さらに、メディア・SNSの影響です。

インターネットやドラマで過激な言葉が氾濫し、親子ともに「汚い言葉は普通」と麻痺します。

匿名文化が攻撃性を助長し、親がSNSでストレスを発散する姿を子どもが見れば、真似します。

研究(APA)でも、メディア露出が言葉の粗暴さを増大させると示されています。

また、世代連鎖も無視できません。

親自身が幼少期に言葉の虐待を受け、未解決のトラウマを抱え、無意識に再現します。

核家族化で祖父母の緩衝役が減り、問題が濃縮されます。

この現象は、親子のメンタルヘルス危機の表れです。

親御さんへ:まずは自分の言葉を振り返り、ストレスケアを。

児童精神科や家族カウンセリングで相談を。

肯定的言葉を増やせば、子どもは変わります。

早期介入で連鎖を断ち切りましょう。

発達障害ラボ

車重徳

《個別の事例はオンライン相談まで》

自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)やグレーゾーンの子の支援やトレーニングに定評のある発達障害ラボの室長です。 知能検査「WISC-Ⅴ(ウィスク5)」の実施や既存の結果による分析・アドバイスも行っています。 また、近年増えている起立性調節障害やHSC(敏感過ぎる子ども)の対応方法などにも定評があります。