子育てにおける「躾(しつけ」と「虐待」の線引きとは
- 2026/01/07
私は長年、現場で虐待被害児や家族を支援してきました。
子育ての「しつけ」と「虐待」の線引きは、親の意図が「子どもの成長を促す」か「感情の爆発・支配」かで分かれますが、曖昧です。
WHOや児童虐待防止法では、虐待を「子どもの心身に害を及ぼす行為」と定義し、しつけは「肯定的指導」と位置づけます。
以下に主な線引きを説明します。
まず、身体的側面。
しつけとして軽く手を叩く(例: 危険な行動時)は、稀で即時的・教育的なら許容される場合がありますが、頻繁に叩く、殴る、蹴る、物を投げるは虐待。
出血、打撲、骨折などの傷害が生じれば明確に虐待です。
線引きは「身体的痕跡の有無」と「行為の必要性」。
叩く代わりに言葉で説明し、代替行動を教えるのが理想です。
次に、精神的・感情的側面。
叱る言葉が「行動修正」ならしつけ(例: 「それは危ないよ、次はこうしよう」)。
しかし、無視、侮辱、脅し(「出て行け」「バカ」)、過度な比較は精神的虐待。
子どもの自己肯定感を低下させ、うつや不安障害を招きます。
線引きは「言葉の影響力」と「頻度」。
一時的な叱責はOKですが、日常的に人格否定すると虐待です。
さらに、ネグレクト(育児放棄)。
しつけの名の下に食事を与えない、放置するのは虐待。
線引きは「子どもの基本ニーズ(食事、安全、愛情)の充足度」。
忙しくても最低限のケアを怠るとネグレクトです。
全体の基準として:
親御さんへ:疲労で線引きが曖昧になる時は、児童相談所や精神科に相談を。
しつけは肯定的強化(褒める、モデル示す)が効果的です。
虐待は世代連鎖するので、早期に気づき、変わりましょう。
発達障害ラボ
車重徳
《個別の案件はオンライン相談まで》

