我が子が「学校に行きたくない」と言った際にどこまで登校を強要するの
- 2026/01/06
私は長年、カウンセリングで「学校に行きたくない」と訴える子どもたちを支援してきました。
この訴えは、単なるわがままではなく、心のSOSであることが多く、登校の強要は慎重に判断する必要があります。
強要の線引きは、子どもの精神的健康を最優先にし、二次障害(うつ、不安、自傷など)を防ぐ観点から行います。
以下に基準を説明します。
まず、強要すべきでないケースです。
子どもが強い不安やパニック、身体症状(頭痛、腹痛、吐き気)を伴う場合、またはいじめ・トラウマが明らかな場合、無理な登校は逆効果です。
強要すると症状が悪化し、完全不登校や自殺リスクが高まります。
臨床では、朝の登校時に泣き叫ぶ子を無理に連れて行った結果、PTSD様症状が出た事例を多く見てきました。
この線引きは「子どもの苦痛が耐えがたいレベル」かで判断。
親の「行かせたい」感情より、子どもの表情・言葉・行動を観察してください。
次に、軽度の抵抗(例: 「面倒くさい」程度)で、原因が生活リズムの乱れやゲーム依存の場合、穏やかな促しは有効です。
登校を「強要」ではなく「サポート」として、朝のルーチン作りやご褒美を活用。
ただし、2週間以上続く場合や成績低下・友人関係の悪化があれば、強要を控え専門相談を。
線引きは「1ヶ月以内の観察期間」で、改善しなければ休養を優先。
年齢による違いも重要。
小学生は柔軟性が高く、軽い強要で適応する子が多いですが、中学生以上は自己主張が強くなり、強要が親子関係を破壊します。
発達障害併存時は特に注意。
ASD児の「行きたくない」は感覚過負荷のサインで、無理はシャットダウンを招きます。
ADHD児は集中困難が原因の場合、環境調整を先に行いましょう。
全体の線引き基準:
強要の限界は「子どもの命と心の健康が脅かされる点」です。
親御さんへ:責めず、児童精神科やスクールカウンセラーに相談を。
早期介入で9割以上の子が回復します。
一緒に乗り越えましょう。
発達障害ラボ
車重徳
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