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日本において少子化は進んでいるのに不登校の子どもは増え続けている理由について

  • 2026/01/01

私は長年、不登校の子どもたちを支援してきました。

日本では少子化が進み、児童生徒数は減少傾向なのに、不登校児童生徒数は令和5年度で約35万人(文部科学省調査)と過去最多を更新し、9年連続増加しています。

これは率としても上昇しており、1000人あたり約37人です。

以下にその主な理由を挙げます。

まず、コロナ禍の影響です。

2020年以降の休校やオンライン授業が、学校を「行かなくてもいい場所」と認識させました。

部活動や行事の中止で学校の魅力が低下し、復帰しにくくなった子が増えました。

臨床では、この時期に不安障害やうつが悪化し、不登校が定着するケースを多く見ます。

次に、学校教育の硬直性と多様なニーズのミスマッチです。

現代の子どもたちは多様な価値観を持ち、個別最適化された学習を求める一方、学校は一律の集団教育が主流。

いじめや人間関係の複雑化、学習プレッシャーがストレスを生みます。

発達障害(ASD、ADHD)の認識増加も関与し、特性に合わない環境で不適応が起きやすいです。

少子化でクラスが小さくなっても、個別支援が追いついていないのが実情です。

さらに、メンタルヘルスの悪化です。SNSの普及で比較意識が高まり、自己肯定感が低下。

長時間労働の親世代が育児に疲弊し、家庭のサポートが薄れる中、子どもは孤立します。

核家族化が進み、祖父母などの緩衝役が減ったことも要因。

結果、うつや不安が不登校の引き金になります。

また、社会全体のストレス増加です。

経済的不安、競争社会のプレッシャーが親子に及び、子どもは「学校が辛い」と逃避します。

少子化で一人っ子が増え、親の過期待が子どもの負担を重くするケースも。

この現象は、少子化による「子どもの希少化」が逆説的に個々の問題を顕在化させていると言えます。

親御さんへ:不登校はSOSです。

学校を責めず、児童精神科や教育支援センターで相談を。

早期介入で回復可能です。

家族で寄り添いましょう。

発達障害ラボ

車重徳

《もっと詳しく知りたい人はオンライン相談まで》

自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)やグレーゾーンの子の支援やトレーニングに定評のある発達障害ラボの室長です。 知能検査「WISC-Ⅴ(ウィスク5)」の実施や既存の結果による分析・アドバイスも行っています。 また、近年増えている起立性調節障害やHSC(敏感過ぎる子ども)の対応方法などにも定評があります。